A 当センターは、昨年度までは安全衛生法で80時間超えの方を対象に希望者された方に長時間労働面接を実施しておりました。しかし年に数回程の希望者しかおらず紙媒体で対応していたのですが、今年度から施行された医師の働き方改革で、B水準やC水準等の追加的健康確保措置という、連続勤務制限や勤務間インターバルの確保、代償休息の付与に加え面接指導が義務化されたことにより、大人数を紙媒体や電話で対応するには事務作業が負担になるため、業務の効率化と休日や時間外でも予約の取得や取消できるシステムがあれば対象者が非常に予約を取りやすいだろうと思い今回作っていただきました。

A 大和コンピューター社からフィット・コム社を紹介いただいたことがきっかけです。
実は、当センターが2022年の10月末にサイバー攻撃を受けまして、その後のシステムの見直しの際に専門家から紹介いただいたのが大和コンピューター社でした。今回システムをつくっていただく上で他の面接指導管理システムがあるところを存じ上げていなかったのもあり信頼している大和コンピューター社のグループ会社ということでお願い致しました。

A 導入して３ヶ月ほど経過しましたが今のところ大きなトラブルなく使わせて頂いております。面接指導管理を紙媒体で対応すると非常に大変ですので、導入したことで事務の方々の手間がとても減ったように思っております。

対象者には、昨年度に説明会を院内で2回程実施致しました。頂いた面接指導管理システムのパンフレットを配布し、予約方法の手順等を事前にアナウンスしておりましたので、あまり問題はなさそうです。
今まで面接していなかった時に比べて、面接を受けた方々がどんな業務の時間を要しているのかを把握できるようになってきましたので、今後はある程度一定期間をもって診療科に何か対策を練って頂くようにアナウンスして業務改善を図っていこうと思っております。

面接指導の2大ポイントは業務改善ともう一つは健康改善にあります。当センターでは６名の面接指導実施医師がいるのですが、毎月同じ医師が面接を行っております。1回1回実施医師が変わるのもいい案だと思いますが、予約の偏りや実施医師・事務の方々にも負担がかかるため、診療科群ごとに面接指導実施医師を割り当てております。そうすることで対象者の経時的な疲労蓄積度や睡眠不採の状況が把握でき健康管理の一つにもなっています。面接指導結果報告書に記載して診療科にアラートを出すことができます。

A システムの機能で申し上げますと、毎月大人数の面接を行う中で面接指導結果意見書を書く際に一つ一つの項目を入力していくのは非常に手間がかかります。そのため前月の内容を引用できる機能や、面接指導実施医師が変わった際にも参照しやすいようにコメント追記の機能、前月の面接結果が即時に閲覧できるようになると幸いです。

面接指導管理システムのWEB画面は、元々フィット・コム社が提供しているフィットネス施設向けのWEB画面自体を利用して作っていただいたので、見やすいと感じております。

当センターは、前月の実績で100時間超えている方は翌月も100時間超える方が大体8割おられるのでそのような対象者は月の前半、急な時間外勤務で100時間超えそうな方や前月は超えてないけれど100時間を超えそうな方は月の後半に面接してもらうように工夫しております。面接指導実施時も日常業務があり隙間時間で行っているのでバランスを取っております。